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- 犬庭づくり
- 2023.10.04
わんちゃんと暮らしていると、庭の臭いが気になることがあると思います。
臭いの主な原因は排泄によるものです。
わんちゃんを庭で遊ばせた時など排泄をそのまま放置しておくと臭いが広がり、
近所にも迷惑がかかる可能性もあるため早めに対処することが大切です。
今回の記事では、愛犬による庭の臭いに悩む方に向けて、具体的な臭いの消し方を紹介します。
これからお庭をつくるという人やこれからわんちゃんを迎え入れるという人のために
予防策も紹介しますので、庭の臭い対策が気になる人は参考にしてみてください。
庭に残った愛犬の排泄の臭いを消すためには、臭いをとるための液剤などを利用します。
土・人工芝・コンクリートなど舗装材に合わせた消臭を実施しましょう。
土のお庭の場合は、水に溶かしたクエン酸やミョウバンを撒くことで臭いを抑えることができます。
土は臭いが染みついてしまうこともあるため、臭いが染みついていると感じる場合には、土に石灰を混ぜると効果があります。
ただし、わんちゃんが石灰を大量に舐めてしまうと身体に悪影響をおよぼす場合があります。
やむを得ず石灰を利用する場合は、土とよく混ぜることを意識してみましょう。
バクテリン、EM菌など有機微生物群を利用した消臭剤は100%天然成分であるため、
安全性が高く、わんちゃんに影響を与える可能性が低いです。
バクテリン、EM菌は土の善玉菌を活性化させ、臭いの原因となる菌を抑制する効果があります。
土に移った臭いが気になる場合など、気になる部分にスプレーを試してみてください。
ワンちゃんの排泄による臭いの原因であるアンモニアはアルカリ性であるため、
反対の性質をもつクエン酸を使用することで臭いを中和することができます。
【クエン酸水による消臭】
1.水1Lに対して、大さじ2杯のクエン酸を加えクエン酸水を作る。
2.排泄した場所にクエン酸水を撒く
クエン酸水による消臭は、排泄直後に利用しましょう。
排泄をクエン酸水で流すという方法を試してみてください。
土に移った臭いが気になる場合は、ミョウバンによる消臭も効果的です。
ミョウバンは天然鉱物から採取されることの多い無機塩であり、消臭や殺菌効果が高いとされています。
ミョウバンは粉末をそのまま散布して使用することもできますが、水で希釈することで土への浸透がよくなり、
より効果を高めることができます。
<軽度の消臭に利用する場合>
・水1Lに対して、小さじ1杯程度のミョウバンを溶かす
・スプレーボトルなどにミョウバン水を入れて、均等にスプレーする
・スプレー後、溶液が行きわたるように、土をかるくかき混ぜる
<中度から重度の消臭に利用する場合>
水1Lに対して、小さじ3杯程度のミョウバンを溶かす
・スプレーボトルなどにミョウバン水を入れて、均等にスプレーする
・スプレー後、溶液が行きわたるように、土をかるくかき混ぜる
ミョウバンは、過剰に使用すると土壌のpHのバランスに影響を及ぼし、庭の植物の成長にも影響が出来る可能性があります。
また、わんちゃんが直接なめたり、触れたりすると健康に影響が出る可能性もあります。
そのため、使用量には注意が必要です。
生石灰や消石灰は昔から、土壌改良や消臭剤として使用されることもあり、わんちゃんの排泄の消臭にも効果が期待できます。
庭の消臭に使用する場合には、消石灰(炭酸カルシウム)を用いるようにしましょう。
消石灰は、生石灰よりも安全に使用することができます。
ただし、石灰の成分が土壌のpHに影響を与える可能性があります。
また、わんちゃんが直接なめたり、触れたりすると健康に影響が出る可能性もあります。
石灰を使用しての消臭は臭いがどうしても取れないなど最終的な手段として検討していただき、
利用の際は少量から土にしっかりと混ぜ込んで使うようにしましょう。
土や天然芝と比較すると、一時的に水分が表面に貯まりやすく、臭いの原因となることがあります。
また、素材によっては臭いを吸着しやすく、特にワンちゃんの排泄などの強い臭いが除去しづらいという特徴があります。
防臭効果のある人工芝や水はけのよいジョイントタイプの人工芝など、機能性のある人工芝は各製品でお手入れ方法が決まっています。
まずは、人工芝の説明書に素材やお手入れ方法の記載がないかを確認してみてください。
人工芝の場合は、排泄直後などに排泄物を速やかに除去し、水による洗浄を実施しましょう。
水での洗浄などは、排泄直後以外にも定期的に実施することで表面の汚れや臭いの元を除去することができます。
土の消臭と同様に、市販のペット用の消臭剤による消臭も効果が期待できます。
排泄物を除去した後、市販の消臭剤をスプレーしましょう。
天然成分のスプレーであれば、人工芝の素材にも悪影響を及ぼすことはありません。
酸性であるお酢は、排泄の臭いの原因となるアルカリ性物質と科学的に反応して中和し、臭いを抑える効果があります。
お酢と水を1:1の割合で希釈し、スプレーボトルなどに入れて使用してください。
お酢の成分による人工芝のダメージなどは心配ありませんが、大理石や石などの天然素材には注意が必要となるため、
スプレーする範囲に天然素材がないか確認してください。
なお、お酢自体が強い臭いを持っているため、小さな範囲から使用することをお勧めします。
また、お酢の消臭効果は一時的なため、定期的な使用が必要です。
人工芝についた愛犬のおしっこの臭いは、通常、水で流せば消えます。
しかし、水はけの良くない場合や日当たりが良くない場合は、臭いが人工芝に付きやすくなります。
その場合、ホワイトビネガーやクエン酸の酸性の特性を生かし、おしっこの臭いを中和させます。
くん炭を人工芝の下に敷き、臭いを抑える方法もあります。
防草シートの間の層にくん炭を撒くことで消臭効果があります。
ある程度効果も持続するので、当店では防臭対策としてこちらをよく使います。
コンクリートは水を通しにくい性質であるため、水や液体が表面に溜まりやすく、臭いの原因となることがあります。
庭がコンクリートで舗装されている場合は、おしっこの場合はトイレシートなどでおしっこを先に吸い取ってから、消臭対策を実施すると良いでしょう。
コンクリートの表面を高圧洗浄機で洗い流すことで、コンクリートの隙間などに埋め込まれた汚れや臭いを効果的に除去することができます。
また、石鹸水などを使用して、手洗いすることも効果的です。
ただし、洗剤や石鹸などを使用する場合は、コンクリートの種類によって適さないことがあります。
使用前にコンクリートとの相性を確認しておきましょう。
重曹は粒子が細かく、臭いの分子を吸収し固定する力をもっています。
この効果により、空気中の臭いの分子が減少することで、効果的に臭いを減少させることができます。
重曹を使った消臭は、直接散布する方法と水で希釈する方法があります。
<直接散布する方法>
1.排泄が確認できた場所に重曹を直接散布する
2.数時間~一晩そのままの状態で臭いを吸収させる
3.ほうきや掃除機を使い、散布した重曹を取り除く
<水で希釈する方法>
1.水1リットルに対して、大さじ1~2杯程度の重曹を溶かす(スプレーボトルなどに入れてよく混ぜます)
2.溶液をコンクリートの表面にスプレーし、布やモップで塗り広げる
3.数時間置いた後、水で洗い流すなど、重曹をしっかりと取り除く
わんちゃんにとって重曹は比較的安全ではありますが、わんちゃんが舐めたり、直接触ったりすることが無いように注意が必要です。
使用後は、適切に清掃実施し、重曹を取り除いてから、わんちゃんを庭に出すようにしましょう。
バクテリンという微生物の力を使った方法もあります。
100%天然の成分でできているので、お子さんやわんちゃんにも安全です。
こちらは約3倍に希釈して噴霧器で散布します。
即効性はあまりないですが、定期的にまくことで効果が出てきます。
愛犬の排泄場所を決めておくことで、消臭対策を実施する箇所も限定されるため清掃などの手入れにかかる手間を抑えることができます。
排泄させる場所を予め決め、トイレ部分の消臭対策を実施します。
マーキングが得意なわんちゃんは、ポールなどを設置してあげると良いでしょう。
トイレスペースには、わんちゃん用の消臭砂利やトイレシートを敷いておくことで、排泄箇所を取り除くことができます。
専用スペースを確保する場合でも、定期的な清掃は実施し、衛生的な状態を保つようにしましょう。
トイレを設置しても、わんちゃんが上手にできない場合もあります。
専用トイレで排泄ができるようになるまで、よく臭いを嗅ぐ場所やマーキングしやすい場所は近づけないように工夫しておくことが大切です。
トイレできちんと排泄ができたときには、大げさなくらいほめるようにしましょう。
嗅覚の良いわんちゃんにとって、臭いの強いハーブなどは苦手と感じて近づきづらくなります。
このエリアには排泄はしてほしくないという場合には、ハーブを植えておくという方法も有効です。
因みにハーブは広がりやすいので、予め見切りを作って必要以上に広がらないようにしておくことをオススメします。
<わんちゃんが嫌がるハーブ>
・ラベンダー
・ローズマリー
・レモングラス
・バジル
・ミント
上記のハーブは、一般的にはワンちゃんにとって害のない種類ですが、大量に摂取すると健康に問題がでる可能性があります。
また、わんちゃんによっては、嫌がらない、匂いに慣れるということも考えられます。
愛犬の状況を確認しながら、対策を検討してください。
わんちゃんが持病などを持っている場合は、事前にハーブについて獣医師さんに相談することをおすすめします。
わんちゃんの排泄による庭の消臭は、庭に使用している舗装材に合わせた清掃の実施がポイントです。
人工芝を使っている場合は、人工芝の下の素材が何かなども考慮しておく必要があるでしょう。
今回の記事では、土・人工芝・コンクリートの3つの舗装材を紹介しました。
舗装材に合わせた消臭対策を行うことで消臭効果を維持することが期待できます。
これからお庭を造る方や、お庭のリフォームを検討されている方は、専門家に臭い対策についても相談してみてください。
わんちゃんも飼い主さんも快適にお庭を利用するためにも、消臭対策と定期的なメンテナンスをしっかり実施してきましょう。
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